会長 山川 拳正より202012コロナ禍における現状について

会長 山川拳正の紹介

経歴

昭和28年大阪府茨木市に誕生しました。
13歳より少林寺流空手道を始める。
14歳のとき、田中拳正(のちに天心)先生に出会い、空手を始め様々な武術全般の手ほどきを受ける。
10代から20代にかけて、数々の大会で輝かしい成績を修める。
20代前半で同連盟の師範免状を授かる。
52歳のとき、同連盟の初代会長田中拳正より拳正の名を受け継ぎ2代目会長に就任し、現在に至る。

私の独り言

拳正会空手道は武道か?スポーツか?
よく保護者から「先生、空手は武道ですか?スポーツですか?」と質問されます。

我々の修行時代は、もの凄く稽古が厳しく激しいため怪我が絶えませんでした。
でも、練習が終わると銭湯に連れて行ってもらったり、ご飯を食べさせて貰い、心の触れあいを感じました。
しかし、今の子ども達に殴る蹴るは出来ません。

当連盟では、入門した当初の子ども達には、空手道をスポーツとして汗を流させ、一方で精神や心を、武道を通して鍛えるのです。
「空手は、礼に始まり礼に終わる」との言葉通り、拳正会では稽古の前と後に必ず「三誓」を大きな声で唱え、礼儀を教えます。
当然、全ての道場で行います。
今の子ども達は大きな声で挨拶や話が出来ない。家庭や学校で大きな声「ハッキリものを言う」事を教えない。
子どもに遠慮しているからだと思います。

朝起きた時、大きな声で、「おはよう」
ご飯を食べる時、「頂きます」
食べ終った時、「ご馳走様でした」
学校に行く時、「行ってきます」
近所の人に会ったら、「おはよう御座います」 「こんにちは」「こんばんは」
学校に行ったら先生に、「おはよう御座います」
大きな声での質問、「有難う御座いました」「さようなら」
家に帰ったら、「ただいま」
初歩的なコミュニケーションが武道精神の一部とも言えます。

大きな声でハッキリとものを言えると明るい子になり、
練習がきつく汗を流し腹が減ると、ご飯をたくさん食べ、好き嫌いが無くなります。

子ども達に空手を教える上で大事なことは、肉体的に強くする事は当然ですが、そんな事よりもまず精神的な強さを教えることが大事です。
大きな声を出し挨拶や話が出来るかどうかです。
拳正会ではそのようなことを一番大事にしています。

いじめの問題についても、拳正会の子ども達には、「学校でいじめ等があったら体を張って辞めさせろ!」と指導しています。
頼もしい子ども達です。
指導をしてこんな嬉しいことはありません。

武道が本来持つ意味は、上記のような指導を根気よく続けていくと、子ども達の成長に伴い自然に身に付いていくであろうと考えます。

タイトルとURLをコピーしました