2016年7月31日 (日) 大阪府立門真スポーツセンター「東和薬品RACTABドーム」(旧なみはやドーム)において、約230名の拳士達が全国各地より一同に集結し、第42回拳正会全国空手道選手権大会が盛大に開催されました。
開会式では、大会開会宣言、会長挨拶、ご来賓の先生方々のお祝辞等を頂き、 次に代表選手による堂々とした選手宣誓、選手全員で基本動作を行い、滞りなく開会式が終了しました。
演武
◆試し割り
五嶋貴史師範による寸勁での瓦割り
岡本淳一師範による手刀での瓦割り
◆琉球古武道・型
吉田武史師範による琉球古武道 釵の型演武
山本真由美師範による琉球古武道 棒術(六尺)の型演武
◆古武道・懸かり
川村忠義師範と川村有希師範による木刀対木刀での攻防演武
全国大会当日の様子
インタビュー
ママになっても幼い頃の「負けん気」は忘れない。
練武館 仲野絵美さん師範だった父の影響で、4歳頃に空手を始めました。
でも始めた頃は賞も全然取れなくて、毎週練習に行くのも嫌でした。
中学生くらいになると、女の子と男の子の力の差を感じる度に、弱いのは嫌だ!男になりたい!って負けん気がでてきて、空手も好きになりだしました。
24年間空手をしていますが、一番の思い出は一般の試合で四連覇したことです。
逆に一番辛かったことは四連覇した後に結婚して子供ができて、3年間ブランクが空いた時ですね。
体のラインとか体力が出産で落ちていたので、それを戻すのが辛かったです。
空手の良いところは、一生懸命になれる所ですね。
特に決勝戦に出る時の緊張感が楽しいです。
普通の試合と決勝戦は、魔物がいるっていうか、なんか違うんですよ。
必ず試合の前には、おまじない的な感じで「勝」って3回書きます。
そうしたら勝てる気がするんです。
今は指導もしていますが、人に教えるのはやっぱり難しいです。
目標を試合で勝つことにするか、黒帯にするか、によっても人それぞれで違うし、特にやる気のない小さい子のやる気を引き出すのが一番難しい。
やる気が出た子に教えると、やっぱりぐんぐん伸びていきます。
ママでもあるので、5歳の子供を一緒に練習に連れて行ったりしてますが、全然やる気がないです。
一生白帯のままでいいみたい(笑)
私が小さい頃は、女性の師範はほとんどいなかったけど、今では女性師範も増え、空手を始める女の子も増えてきている印象ですね。
指導をする際は、できるだけ見本になるように、自分が動いて真似をしてもらうことをモットーにしています。
空手は礼儀作法が学べて、心が強くなります。
空手だけでなく、授業での発表とかでも緊張せずに話せるようになるので、興味のある方は是非挑戦してみてください。
空手の魅力は、個人競技であることと礼儀作法が学べること
尚弘館 井村 凌さん
空手は幼稚園の頃から幼なじみに誘われていましたが、すごい泣き虫で弱かったので断っていて、小学校に入ると同級生の女の子もたくさんしていたので一緒に始めました。
その頃は空手が流行っていたみたいで同級生もいっぱい習ってましたが、中学・高校に上がるうちに部活や受験が理由で減っていきましたね。
私は、小学生の時から優勝を目指していたので、週4や週5で練習をしていました。
大変でしたが、もう生活の一部みたいになっていて、それで普通だと思っていました。
一番印象に残ってることは、ずっと負けてきた相手に勝って、型と組手のダブルで優勝できた時です。
両方で勝つのは一番難しいけど、どっちでも優勝したら一番かっこいいじゃないですか。
だからいつもそれを目指して練習しています。
一番辛かったことは、自分では誰よりも練習してきたっていう自信があった時に、決勝で負けた時です。
あとは、空手を始めたのが同級生よりも遅かったので、同じ型の練習でもちょっと遅れがちだったのが悔しくて家でずっと泣いてた、っていうこともありました。
でもそれがあったので、自分は上手い子だけじゃなくて下手な子でも平等に頑張っている子には教えようって思っています。
私が尊敬している師範もそういう姿勢で指導しているし、自分も生徒や後輩とそんな関係が築けたらいいなって思っています。
空手の魅力は、個人競技であるというところや、礼儀作法が学べる点にあると思います。
まず個人競技なので、自分がどれだけ頑張ったかという結果が分かりやすいです。
中学生の時にソフト部に入って楽しかったけど、やっぱり自分は団体競技より個人競技のほうが楽しいなと思いました。
それに師範や友達とのコミュニケーションを通して、上下関係や礼儀を学べるというのは大きいと思います。
学校生活やバイトでも役に立ちますし、出稽古などで友人関係広がるのも楽しいですね。
絶対に心が強くなるので、泣き虫で強くなりたいっ思う子は是非空手に挑戦してみてください!
姉妹で続けてこれた空手は、私に心の強さと自信をくれました。
尚弘館 井村 真さん
空手暦は、11年です。
空手をしていて楽しかった思い出は合宿です。
違う道場の子と一緒に、練習したり遊んだりして仲良くなれました。
夜は、師範達がお化けをしてくれる肝試し大会があって、すごく楽しかったです。
辛かったことはあまりないけど、私の道場には同い年の子がいなくて少し寂しかったですね。
他には、ずっと決勝であたっていた相手と一回戦であたって負けてしまったことがあって、一番悔しかったし、もっと練習したらよかったなって後悔しました。
空手の魅力はやっぱり礼儀が身につくということと、心が強くなることですね。
学校で同級生が先輩にタメ口で話しかけたりすると、すごく違和感を覚えます。
先輩にタメ口でいいよって言われても、私は、必ず「敬語」を使っています。
それに、姉が言うように、泣き虫でいじめられるような子も、空手を習えば心が強くなって自信がつくと思うので、空手で学ぶことは大切だと思います。
今まわりで空手をしている子は少ないけど、自分はやめずにずっと続けていきたい。
目標は指導員になることなので頑張りたいです。
先生からの「応援メッセージ」と優勝者の「優勝コメント」
今回は初めて動画を掲載するにあたり、突撃インタビューを師範の方に応援メッセージと優勝者の選手には今の気持ちをお願いしました。
いきなりのインタビューに、皆さんの慌てたお答えをどうぞお楽しみ下さい!