2013年8月4日(日)
全国の拳正会空手道連盟の門下生が一同に集結し、愛知県名古屋市にある昭和スポーツセンターにおいて、第39回拳正会全国空手道選手権大会が開催されました。
全国大会が名古屋で開催されるのは、37年分ぶりのことです。
準備から一層の力を込めてみんなで支え合い大会当日を迎えました。
開会式では、大会宣言、会長挨拶、ご来賓の方々のお祝辞等を頂き、昨年の各部門優勝者より優勝旗が返還され、次に代表選手による堂々とした選手宣誓、選手全員で基本動作を行い、滞りなく開会式が終了しました。
今回は、特別招待演武(拳刀会招待演武)と師範演武と多くの醍醐味のある演武プログラムを披露しました。
拳刀会招待演武
拳刀会招待演武のようす 左から、
1) 平野会長による小太刀での試斬。(固定されていない藁を切ると普通は下の藁が倒れるのだが、切っ先のスピードが速く抜けがいいので藁が残った、すごい事です。)
2) 森田師範による大刀での試斬
3) 五味師範による大刀と小太刀による古流二刀の型
4) 川村師範と西久保師範による試斬表裏一体斬り(阿吽の呼吸が要求される技)
拳正会師範演武のようす 左から、
1) 吉田師範による浜比嘉の釵の型演武
2) 藤井秀和師範によるヌンチャクの型演武
3) 藤井洋信師範と志水師範による六尺棒とトンファーによる攻防演武
4) 北郷師範と西久保師範による徒手空拳での攻防演武
・1本目は相手が不意をついて殴りかかってきた時の防御法(相手の突きを受け重心を崩し倒して急所を決める。)
・2本目は蹴ってきて首を掴まれひざ蹴りされた時の防御法(相手のひざ蹴り掴まれた首の腕を外し相手の肋骨を突き足をさばき倒して急所を決める。)
・3本目は空手の技で相手の攻撃をさばき瞬時に上段蹴りで決める。
・4本目も同じく空手の技で攻撃をさばき瞬時に後ろ回し蹴りで決める。
・5本目最後は正中線を守りながらなおり、最後まで気を抜かず、いつでも受けや攻撃できる体勢であること。
地元名古屋での全国大会に家族で参加された方々からご感想をいただきました。
酒匂康二さん 経験年数3年4か月
優希さん 経験年数3年4か月
大志くん 経験年数3年4か月お母さんもスタッフとして参加のため、家族全員で全国大会にこられた酒匂さんご家族にお話を伺いました。「実は、家族みんな同じ時期に入会したんです。
最初、父親の私が空手を前から習いたかったのと、子供たちも習わせたいと考えていたところ、入会した今の道場が、「親子でもできる」というので、子供たちも一緒に始めることになりました。
息子と娘はお互いに頑張っていて、いろんなことに対して自信を持って取り組めるようになったと子供たちの成長を感じています。
私自身も生活にメリハリが出来てとても充実しています。
子供たちも、友人との付き合いの中で、空手をしているからこそ身につけた「メリハリのある生活」をしているように見えますね。
また、私は昔ハンドボール選手をしていたのですが、引退してからは家族共通の空手という話題があるので、今では家族円満の秘訣の一つとなっています。
空手での将来の目標は、黒帯になって、後はできるところまで頑張りたいです。」「お父さんのかっこいいところはまだそんなに見ていないけど、空手を通してお父さんと仲良くなりました。」と優希さん。
「お友達と習い事の話になって、「空手をしている」というと、みんな「すごい!!」と言ってくれます。
空手を通して違う学校や、違う学年のお友達もたくさんできたことが楽しいです。
黒帯になるまで頑張りたいと思っています。」大志くんは、「友達に空手の話をすると、「何かやって〜!」と言われるので、いつも型を少しだけします。
全国大会に出場するのは今年で3回目で、優勝もしたことがありますが、僕は、型より組手が好きです。
将来は、空手の先生になりたいです!」と抱負を語ってくれました。保護者の方々総勢26人体制で役割分担してスタッフとして参加されていたお母さんは、「家族共通の話題があることがなによりなんです。
空手の影響から、アクションものが好きになり、家族で見ていても大変盛り上がります。
学校とは別のママ友もできるので、それも一つの楽しみです。」と笑顔が輝いていらっしゃいました。
加藤楓大くん 空手を始めて3年
加藤諄也くん 空手を始めて2年
加藤有翔くん 空手を始めて1年未満兄弟で空手をしている三人にお話を伺いました。楓大くんは「空手は、メダルがもらえるのと、帯が上がるたび色が変わるのが楽しいです。
また、今まで勝てなかった相手に勝てると、その時はすっごく嬉しいです。
全国大会は毎回出ていて、メダルはまだ獲れてないけど、愛知県大会では3位を取れたことが嬉しかったです。
師範までは続けて、将来は西野先生みたいな空手の師範になりたいです。」諄也くんは「同級生で通っている子はいないけど、他の同じ学校の子とも友達になれるし、違う学校の子でも「空手」というキーワードですぐに仲良くなれます。
空手をやっていると鍛えられるし、始めた頃は、すごく弱かったので、だんだん強くなることがわかるのが楽しいし、大人になっても空手を続けていきたい。
西野先生に「先生みたいに強くなったよ!」と言いたいので、そのために頑張ります。」有翔くんは「一緒に習ってるお兄ちゃんは怒るとこわいです。
でも空手はとても楽しいです。
これからも頑張って続けいきたいです。」最後にお母さんにもお話を伺いました。
「家の中でも、空手をしています。
最初に習い始めたのは、長男が、気が弱くて自信がない子だったので空手を習わせてみたことがきっかけでした。
それこそ最初は泣きながら行っていましたが、今では日々成長しているのがわかります。」
水野 司さん
水野里紗ちゃん今年の2月に始めたばかりで現在小学校1年生の里紗ちゃんは、先ほど試合がおわったばかりのところで、お父さんと一緒にお話を伺いました。家族で空手ができるのが楽しいです。
娘二人も習っていますが、体が丈夫になったのと、ハキハキしていて誰とも仲良くできるように成長しているのがいいですね。
僕自身は、空手にすっかりはまっています。
元々体を動かすのは好きなのですが、空手の理論、動きの合理性を師範から詳しく聞かせてもらえるとさらに魅力を感じます。
頭ではわかるのですが、まだまだ体はついていきませんが(笑) 、組手が好きです。
なかなか一般の生活の中ではあの緊張感を味わうことはできませんよね。
最初に参加した静岡大会では黒帯のすごい人ばかりで、「自分は何でここにいるんだろう・・・」と感じるぐらいでした。
空手は理論的な部分もあり、体は正確に動かないといけないし、力を入れるところは入れて、抜くところは抜くという知れば知るほど奥が深い所が魅力ですね。私の師範である西野先生はとてもやさしい先生で、今年に本部道場ができて、さらに頑張っておられます。
それにもかかわらず、本業のお仕事もきっちりされる素晴らしい先生です。
基本、練習は木金土なのですが、「水曜日練習しますよ~」「土曜夕方から個別練習しますよ~」と西野先生はよくツイッターでつぶやいています。
年何回か空手終わりに食事会をしますが、そんな時でも驚くほど空手の話題で盛り上がります。
そんな西野先生を拝見するたび、本当に空手が大好きなのだなと感じます。
私が西野先生がすごい!!!と感じているのは型。
動きも早くて、本当にきれいです。
これからもよろしくお願いいたします。
鳥山明日香さん 空手を始めて5年
鳥山慎悟くん子供たちがが空手を習ったのは、娘が小学校1年の時、自分から「空手を習いたい」と言ってきた事がきかっけでした。
近所に名古屋正武館に通ってた子供さんがいたので紹介していただきました。
現在娘は小学校5年生、下の子も年中組から入れていただき、現在小学校2年生です。
娘は負けず嫌いなので、それなりに結果を残すとまたそれが励みになるようですね。
試合を見ていて、西武館道場の仲間で互いに応援し励まし合う姿に団結力を感じました。
西野先生は厳しいけど優しい先生で、子供も大好きですね。
今日の師範の演武で、西野先生が瓦を割るところを見て大歓声が上がってましたよね。
普段はあまり演武する先生を見る機会がないので、子供たちも初めて目にして大興奮だったんだと思います。明日香さんは「自分から習ってみたいと始めた空手ですが、始めてみると大会があって、実際に試合に挑戦できるところが一番面白いです。
目標は、黒帯になって、先生にもなりたいと思っています。」慎悟くんは「大会で勝ったらとっても嬉しい。
勝った時はヤッター!!!って心から思います。
お友達は一緒に稽古してたのにやめてしまった子もいるけど、僕は黒帯を目指して、大きくなったら先生になれるように頑張ります。」
名古屋正武館 西野先生へメッセージ音声と西野先生から本日の総評音声
当日の写真ギャラリー
総評とご挨拶
第39回拳正会全国空手道選手権大会(名古屋市・昭和スポーツセンター)選手諸君には朝早くから長時間にわたりよく健闘され、ご苦労様でした。
今年より新設されました年少の部組手が充実した試合展開がなされていて、とても印象的でした。
全体的に低学年の選手が元気よく気合いが入っていて良かったです。
来年度は40周年記念大会として、大阪で開催際の予定ですので各師範びの元、錬磨され、多数参加して下さい。
また保護者の方々には最後までご観戦いただき、誠にありがとうございました。