2012年7月29日(日)
全国の拳正会空手道連盟の門下生が一同に集結し、大阪府茨木市にある茨木市立市民体育館において、第38回拳正会全国空手道選手権大会が開催されました。
イギリスロンドンではオリンピックが開催される中、門下生一人一人が一年間積み重ねてきた日々の鍛錬の成果をこの体育館で競い合い、たくさんの熱戦が繰り広げられました。
開会式では、大会宣言、会長挨拶、ご来賓の方々のお祝辞等を頂き、昨年の各部門優勝者より優勝旗が返還され、次に代表選手による堂々とした選手宣誓、選手全員で基本動作を行い、滞りなく開会式が終了しました。
今年逝去された田中天心名誉会長への感謝の想いを込め、追悼演武から今回の全国大会は幕を開けました。
一般の組手試合、中学生組手試合、小学生高学年組手試合、小学生中学年組手試合、一般型試合、中学生型試合、小学生高学年型試合、小学生中学年型試合、小学生低学年型試合、中学生女子組手試合、小学生高学年女子組手試合、小学生中学年女子組手試合、小学生低学年男子組手試合、小学生低学年女子組手試合を執り行いました。
また、今年から新たに幼児基本試合が加わりました。
新たに加わった幼児基本試合で優勝した大橋由侑君親子にインタビューしました。
3歳から空手を始めて、今は5歳。
2年間休まず、空手の稽古を続けています。
その成果が今日の試合の結果となりました。
お兄ちゃん、お姉ちゃんも空手を習っていたことから空手を始めたと言う由侑君。
お父さんは、
「違う道場の方々にも自分からすすんで挨拶している姿を目の当たりにすると、良いことをおしえてもらっているんだなという気持ちになります。
親が言っても出来ないことを、周りのみなさんから叱ってもらっていただけることにとても感謝しています。
周りに相談できる人がたくさん居る。年齢の幅を超えた友達の輪が拡がる。ということは、こんな小さな子の世界ではなかなか経験できないことだなと思っています。
そして、目標や目的を持つことの大切さ、優勝するために稽古を頑張るという本人にとってのやる気につながっていると思います。
このまま礼儀正しく頑張って欲しいと思っています。」と仰っていました。
※拳正会空手道連盟の各道場では、キッズ空手にも力を入れています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。
今回初めて空手の大会を観戦されたという方々から感想をいただきました。
むせ返るようなこの熱気がこもった体育館で戦うみなさんの勇姿がすごく印象的です。
今回の大会では、創始者田中天心追悼も兼ねた大会だったようで、師範の方々は、みな腕に喪章をつけて大会に望んでいましたね。
試合に臨む選手の気迫が、観ている方まで伝わってきました。
空手というものを初めて真剣に見て、とても感動しました。
(阪南市在住 E.Rさん)
何より驚いたのは、集まった人の多さにはびっくりしました。
全国大会だから、当然なのかもしれないけど、空手を就学している人の多さを改めて実感しました。
特に驚いたのは、女性の多さ!
空手というと何となく男性のイメージがあったのですが、大会に参加している女性の多さを見て、空手の奥の深さを見た気がしました。
(大阪市在住 T.Eさん)
特に、ピタッと止まった時の美しさは、年齢に関係なくきれいだと感じた。
また、本当に上手な選手の型は、たとえ幼い子供であっても身体の中心に一本の線が入っているかのように、ぶれることがなく、これは素直に、すごいと感じた。
(茨木市在住 K.Tさん)
特に何枚も積み重ねられた瓦が素手で割られるのを見たときは、その迫力に驚きともに感動しました。
並みの人間では到底できないことも、肉体の鍛錬をすればここまでのことができるのですね。
記憶に残る1日となりました。
(大阪市在住 I.Mさん)
小さな子供たちの組手は、あの幼さで相手に向かっていく姿勢や打ち合う姿勢はすごいと感じながらも、どこかほほえましい気持ちで見ていましたが、中学生以上ともなるとさすがに迫力が全然違いますね。
掛け声もそうだが、技のキレや打ち合うときの音が、半端じゃない!
特に、とある試合で、選手の蹴りが、対戦相手の顔?もしくは首のあたりに入った時には、さすがに「ウワッ入った!」と心の中で叫んでいた。
もちろん、面などのプロテクターを付けたうえでの試合だから、大事になることはないのでしょうが、あの迫力は、ずっと耳の中に残っています。
(池田市在住 M.Yさん)
何枚もの瓦を素手で割る拳、鋭い蹴りを繰り出す足。
どれをとっても、凶器そのもの。
あんなものを食らったら大けがどころじゃすまないなと、妙に納得してしまった。
でも、大会に来ている選手たちは、とても礼儀正しく、ほんとに空手が好きなんだろうなというのが、ひしひしと伝わってきた。
組手試合で、泣き出す子もいたが、誰もが真剣で、終わった後の表情を見ていると、心の底から空手を楽しんでいるんだと感じた。
空手に対する認識が変わった大会だった。
(大阪市在住 S.Nさん)
でも、今回の大会を見て認識を変えました。
空手とは奥深く、感動する部分がたくさんありました。
真剣に空手に打ち込んでいる人は、男性女性を問わず、本当に輝いて見えました。
このおそろしく暑い熱気いっぱいの体育館で、競技に打ち込んだ人たちに改めてお疲れさまと言いたいですね。
(大阪市在住 S.Tさん)
当日の写真ギャラリー
新宗家より総評とご挨拶
第38回拳正会全国空手道選手権大会が無事に開催され、滞りなく終了を迎えられました事は、ご尽力いただきました皆様方、 また出場いただいた選手とその保護者の皆様のご理解とご協力のおかげと感謝申し上げます。
今年4月15日、初代田中天心宗家が永眠され、この度、実弟である私、田中博が二代目宗家として 田中天心の名を襲名することとなりました。
先代(初代)天心宗家が40年余りにわたり、粉骨砕身され、ここまで成長した拳正流空手道をお引き受けさせて頂きます事は、誠に身の引きしまる思いであります。
二代目宗家の重責を担いました上は、鋭意尊心、拳正流空手道並びに拳正会空手道連盟の発展はもちろんの事 (先代宗家のご遺志を後世に伝承する為)に精励(誠心誠意努力)いたす所存でございます。
何卒、先代宗家同様のご指導ご支援をたまわりますよう、心からお願い申し上げます。