ある師範の独り言

コラム「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」

最近、門下生に幼稚園児の子供達が多くなりました。
一番小さい3歳の子は、練習が始まって指導しても、私の言う事に首をかしげて、礼もできずにいました。
そして、すぐに練習を辞めて、母親の元に駆け寄り、練習放棄をするのが当たり前でした。

コラム「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」

それでも、半年程した経過した頃には、練習を皆んなと一緒にするようになりました。
4歳になり、この度大会へも参加し、試合に臨みました。
結果は負けましたが、立派に礼をし、大きな気合いで四股突きしてる姿には、半年前には考えられず、心が打たれとても感動しました。

コラム「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」

幼児には集中力がないと私が勝手に思ってるだけで、毎日の練習の積み重ねで幼児でも為せば成るんだと、確信しました。

コラム「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」

●ある師範の独り言
現在「空手」と名のつくものは数えきれないほどあるが、「空手道」という空手の後に『道』がついてるのはどれくらいあるだろうか?
そしてこの『道』の意味合いをどれほど伝わっているのか?ふと疑問に思う事がある。
私は、個人的に色々な格闘技を見てきたが、少し空手を習った程度の方が簡単に○○空手とか○○道場、○○キック、総合格闘技などの看板を出して商売にされていたり、また、空手の師範クラスの方でも平気で師を裏切って、我流で道場を開かれていたりと内容も様々で、勝利主義でただ試合に勝てばいいとか、色んな大会で名を売り生徒を増やすなどというやり方や、他の流派の子を引きぬいて自ら育てたようなふりをしている方などもいる現状が、日々とても残念に思っています。
空手道とは「心・技・体」の三位一体であり、心を強くし、技を磨き、体を鍛えるのが武道であり、空手道ではないか!
礼儀も愚かに、道着を平気で脱ぎTシャツ姿で練習をするのではなく、まずは、道着の大切さを教えたいと思います。
試合で負けても審判のせいにしたりせず、素直に自分の負けを認め、努力する素直さをもっと身につけてほしいと思います。
さあ、我々と一緒に心を強くし、技を磨き、体を鍛えて、空手道を歩んで行きましょう。

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