拳正会空手道連盟の伝統である年頭行事「寒稽古」が、今年も1月12日(日)に大阪府貝塚市二色浜で開催されました。
一年中で最も寒い寒中に稽古する日本古来の修行法で、今年も門下生が精神的錬磨に臨みました。
今年も元気に参加した門下生たちの生の様子をご覧下さい。
2014年の寒稽古の模様 フォトギャラリー
若き指導者たちにインタビュー
新井 瑠依さん
空手を始めて10年になります。
空手は合宿が楽しいし、大会で勝てると嬉しいです。
小学4年の時に全国大会で2位なったのが最高成績ですね。
高校に入りましたが、実は、学校の友人には空手をやっていることは内緒なんですよ。(笑)
山本 茉央さん
空手を始めて9年、中でも型をするのが一番楽しいです。
指導員になったので、後輩に教えています。
人に教えるのは本当に難しいですね。
特に、小さい子に理解してもらうように上手く教える事の難しさを実感しています。
親に進められて始めた空手ですが、今はとても楽しくやってます。
前澤 希さん
空手を始めて9年目になりました。
練習は頑張らないといけない時は一週間の内でも、いろんなところに行き練習しています。
そんな練習の成果が出たときは、特にうれしいですね。
小さい頃に一緒だった空手仲間も高校で別々になっていますが、空手ではつながっています。
指導員として、一人でも多くに人に判ってもらえるように丁寧に説明して、教えられるようになりたいです。
大森 瑞稀さん
空手歴9年になりますが、今でも新しい型を教えてもらったりする中で、ひとつひとつクリアして、出来るようになることが嬉しいです。
夏の練習は暑くて、汗で胴着が引っつき、自分の思う通り動けないことがつらいところかな。
高校で空手をしていることを友達にを言うと「かっこいいな~」と言われています。
公言することで期待されるので、それを力に変えています。
指導員として、今まで自分が師範に教えてもらったことを、これから入ってくる子や、今いる小さい子に教えて、自分もちゃんと練習して、いずれは師範になりたいと思っています。
福井 未実さん
母が小さい頃に空手をしていて、アルバムでその姿を見たときに「かっこいい〜」と思ったのがきっかけで始めました。
それから9年経ちましたが、少しは自分もかっこよくなっているかな?
いずれ師範になれたらいいなと思っていますので、もっと頑張りたいです。
そして、自分が教えた子が良い成績を取ってほしいと思います。
そのためにも、厳しいばかりではなく、優しくでもけじめをつけて、判りやす指導をしていきたいと思っています。
自分は指導員になりたてで、教えることや、まとめることがまだ難しいですが、師範がみんなのことをまとめて、指導している姿をとても尊敬していますし、自分もそうなりたいと思います。
今年は、試合でできる限り良い成績を残したいと思います。
また、教えている子がそんな嬉しい思いができるように、指導員として教えていきたいです。
新しく師範になった二人にインタビュー
川村 有希 師範
小学校3年から空手を始めて、25年になります。
父の勧めで始めたのがきっかけです。
自分が師範になるとは思っていませんでした。
師範の審査は大変でした。
型の方はよかったのですが、古武道の刀の練習で毎日刀を振って腕が腱鞘炎になるほど繰り返しました。
師範になる最後の1年、全国大会にも出場したので自分の試合と師範の審査の練習をずっとしていて、家のことや子供のこともほったらかしにしていました。
主人の協力があってこそ成し得たことです。
仕事と、家事と、空手とすべてしないといけないので、主人の協力があったから乗り切れた一年でした。
主人も空手をしているので、練習でも自宅でも厳しくもやさしく見守ってくれていたので、主人が見ていない時にもしっかり練習しておこうというモチベーションを保ち続けることができました。
ただ、夫婦で空手をしているので、子供が、どうしても半強制的に『空手』を始めることになってしまったのが、少し心苦しく思っています。
また、師範になったからと言って何も私自身が変わるわけではないのですが、生徒に信じて頼ってもらえる師範になりたいと思います。
山本 真由美 師範
空手を始めて20年ぐらいになりますね。
始めるきっかけは兄が空手を始めて、お迎えについて行き、練習を見ているのが大好きで、まだ幼く入れなかった私は、早くやりたい!早く始めたい!それしかなかったです。
初めは「上手くなりたい」という気持ちが、次には「試合に勝ちたい」に変わり、それが『プライド』になり、ライバルたちと切磋琢磨しあうことが『喜び』になりました。
道場によってもそれぞれカラーがあり、大島先生の館の色は「自由」。
おかげでいろいろな先生に教えてもらえたと思います。
空手をするのはとても楽しいですが、教えるのは正直まだ荷が重たいです。
生徒さんへの責任もありますしね。
自分が感覚で覚えているだけに、それを言葉にして人に伝えるのが本当に難しいと感じました。
師範になるための審査のために古武道を始めたのですが、本当はもっともっと練習しなければいけないなと痛感しています。
大島先生の目からすれば、本当に形だけやっていると見抜かれてしまうだけに余計に恥ずかしいです。
これから、古武道にはもっと触れていきたいです。
現役ではなくなるので試合に出られませんが、現役でいたかったと思うのではなく、これからまた新たにたくさん学ぶことがあると思うとワクワクしています。
『継続は力なり』この言葉をこれからの門下生に贈りたいと思います。
毎日少しずつでも出来ることを続けて行けば、なりたい自分になれると思います。
その気持ちで頑張ってほしいですね。
恩師、尚弘館大島館長からお二人へ。
見ていて、本当に空手バカだと思いますね(笑)
一生懸命、常に前を向いて行動しています。
決めたら突き進む、そんな力を持っている子たちです。
二人とも師範として今後も頑張って下さい。
静岡から寒稽古に参加しました。
静岡県 天真塾 林 真也 師範
塾長になって2年になります。
空手は、始めて30年です。
生まれて、気が付いたら空手をしていました(笑)
塾長になって、常々思うのですが、自分の考えを伝えるということは本当に難しいです。
言葉で伝えるのか、体で伝えるのか。
どうも私は、口下手で(笑)、だからというわけではないですが、身体で伝えることはとても大切です。
私たちは技を継承しなければいけません。
まずは、空手は体で覚えてもらうものだと思っています。
痛い思いをしてこそ、身につきます。
また、静岡での空手でもっと盛り上げていきたいと思っています。
今、空手をしている人、今から始める人に伝えたいことは「続けることが一番難しい」ということです。
一つのことを続けることは必ず自分を成長させることになります。
続ける秘訣は一つのことを究めようとする努力、あきらめない心です。
是非空手を続けて実感してほしいですね。
最後に、「林先生ってどんな先生?」と門下生さんに伺いました。
『林先生は熱くみんなのことを考えて、優しい先生です。稽古は厳しいですが、その他の時は生徒とも遊んでくれる優しい先生です。』